可愛がりたい、溺愛したい。



いくら鈍感なわたしでも、この意味はわかったので思いっきり動揺した。


「な、なに言ってるの……。
そんなのぜったい無理……だよ」


「僕が死んじゃってもいーの?」


「そ、そんな言い方ずるいよ……」


自分からそんな大胆なことできるわけないって思うけど……。



「……早くちょーだい、飲ませて」


「っ、」



どうせ……唇を重ねるのは初めてじゃない……。


そう言い聞かせると、手が自然とペットボトルを持って、そのまま自分の口へと流し込んで



ギュッと唇を閉じて


依生くんの顔にそっと近づいて


恥ずかしくてたまらない……なんて思いながら。



……唇を重ねた。

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