私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
バーベキューの夜 ~一弥side~
恭香ちゃん、キョトンとしてるな…


僕、そんなに変なこと言ったかな?


『あ、いや、確か恭香ちゃんって、映画好きだったよね?良かったら、2人で見に行かない?時間ある時でいいよ』


『…』


やっぱり黙ってるな…


どうしよう…


『あの…私、一弥先輩のことは本当に…尊敬してます。仕事出来るし、優しいし、面白いし、それに…』


それに?


『でも、彼女がいる人と2人で映画になんて行けません』


恭香ちゃん、どうして彼女いるとかって…


まさか?!


『すみません!私、見ちゃいました。一弥先輩が菜々子先輩に告白するところ…たまたま通りかかって、一弥先輩が見えて、声かけようと近づいたら菜々子先輩も見えて…』


『嘘、見てたんだ…』


まさか、恭香ちゃんに見られてたなんて…


最悪だ…


『すみません、動くに動けなくて…聞いちゃいました。でも、私、一弥先輩と菜々子先輩はすごくお似合いだし、応援しなきゃって…そう思ってたんで…だから…そんな風に誘われて、ちょっとびっくりして…』
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