私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
強引過ぎるあなた
みんなが帰ってしまっても、明日の資料作りで、私は少しだけ残っていた。


事務的な仕事も、進んでやるように心がけてる。


人手が足りないっていうのもあるけど、特に今は、何かに専念していたかった…


『恭香、いつまでやってる?早く行くぞ』


突然入って来たのは、帰ったと思ってた本宮さんだった。


『まだ帰ってなかったんですか?行くってどこに…?』


『約束しただろ、晩御飯連れてくって。忘れたのか?』


やっぱり威圧感が凄い。


『約束って言うか…一方的に…』


『つべこべ言わずに行くぞ』


また手を引っ張ろうとする。


『まだ仕事が…』


そう言いかけると、私をじっと見てから、


『だったら手伝う、早く終わらせるぞ』


本宮さんは、資料を手に取った。


『資料整理苦手なんじゃ?』


『仕方ないだろ、恭香と晩御飯に行くためだ』


嘘…


また私をからかってる?


『あの…私と晩御飯行っても、何も面白くないですよ』
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