私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
その部屋に集まったチームの指揮を執る上司は、アートディレクターの石川良介さん、47歳。


普通の会社で言えば、課長クラスになるのかな…


統率力はあるけど…


私は、あんまり好きじゃない。


って言うか…苦手。


『おはよう。今日、午前中にクライアントとの会議がある。私と嶋津君、それから森咲さん、以上で対応する。それが済んだら、全員でミーティング。よろしくお願いします』


『はい』


こんな感じで、毎日の大まかなスケジュールが決まっていく…


『すみません、遅れました』


その声と共に、ドアが勢いよく開いた。


入って来たのは…


え?


誰なんだろ?


この、ものすごいイケメンは…


モデル?


CMに出る俳優さん?


いや、それなら、こんなところにいきなり来るわけない。


『ああ、本宮君。こちらへ来て自己紹介を』


石川さんが呼んだその人は、本宮さんって言うんだ…
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