私、強引で甘く一途な御曹司にドキドキさせられっぱなしです!
菜々子先輩が、目をキラキラさせている。


菜々子先輩には、一弥先輩がいるのに…


『本宮さんのこと、好きなんですか?菜々子先輩』


興味津々に、梨花ちゃんが聞いた。


『やだ梨花ちゃん、やめてよ~本宮さんみたいな秀才イケメンの御曹司が、私なんか好きになってくれないわよ~』


菜々子先輩が、梨花ちゃんの肩をちょっと押しながら答える。


『ごめんね、ちょっと外すわね』


菜々子先輩が席を外した。


『恭香先輩~菜々子先輩は絶対、本宮さんのこと好きなんですよ。あれ、謙遜ですよね。本当はすごく自信あるんですよね~』


梨花ちゃん、可愛い顔して言い過ぎだよ…


『菜々子先輩は…美人だからね。みんなに好かれるよね』


『でも、なんか自信家で嫌な感じです~』


『そのくらいにしときましょ』


『は~い』


私は、仕事の話に戻した。


菜々子先輩は、一弥先輩が好きなんだよね?


まさか…朋也さんのことも…?
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