好きになるには理由があります
清春は駐車場を眺めながら言ってくる。
「船で来たんじゃないのか」
どうやら、駐車場に船がないので探していたようだ。
「いや、どうやって、此処まで上がれると思うの……?」
確かに横に川はあるけど。
抱えてて上げられるような船じゃないんで、と思ったとき、その会話を聞いていたらしい陽太が、清春を見て、
「誰だ、こいつは」
と言ってきた。
「兄です」
と言うと、
「だろうな」
と言う。
だろうなってなんだ……と思って、陽太を見上げると、
「いや、あんまり顔は似てないが、訳のわからんことを言うのが似てる。
舞を舞わないといけないのにと、初めての――」
と陽太が言いかけたので、深月は慌てて陽太の口を塞いだ。
初めての夜のあとなのに阿呆なことを言い出したと言おうとしたからだ。
「船で来たんじゃないのか」
どうやら、駐車場に船がないので探していたようだ。
「いや、どうやって、此処まで上がれると思うの……?」
確かに横に川はあるけど。
抱えてて上げられるような船じゃないんで、と思ったとき、その会話を聞いていたらしい陽太が、清春を見て、
「誰だ、こいつは」
と言ってきた。
「兄です」
と言うと、
「だろうな」
と言う。
だろうなってなんだ……と思って、陽太を見上げると、
「いや、あんまり顔は似てないが、訳のわからんことを言うのが似てる。
舞を舞わないといけないのにと、初めての――」
と陽太が言いかけたので、深月は慌てて陽太の口を塞いだ。
初めての夜のあとなのに阿呆なことを言い出したと言おうとしたからだ。