好きになるには理由があります
「一宮清春。
高校生くらいまで、はとこだった兄です。
うちの母親と清ちゃんの父親は従兄妹同士なんですけど、再婚したので」
どのみち、清春も自分も祖父の神社に入り浸ったり、お互いの家でご飯を食べたりしていたので。
親同士が再婚しても、今までとあまり変わりない感じだった。
それで、新しい生活にもすぐに馴染めたのだが――。
今の発言が一番馴染めなかったな……と思う深月の前で、陽太はマジマジと清春を見、
「はとこか、なるほど、テイストが似ている」
と呟いていた。
いや、どんな感じに、と思ったとき、則雄が、
「おーい。
そろそろ練習するぞー」
とホールの扉を開けて言ってきた。
不穏な気配を感じて声をかけてくれたのかもしれないな、と思いながら、深月は、
「はーい」
と則雄に返事をし、ホールに戻るよう、二人をうながした。
高校生くらいまで、はとこだった兄です。
うちの母親と清ちゃんの父親は従兄妹同士なんですけど、再婚したので」
どのみち、清春も自分も祖父の神社に入り浸ったり、お互いの家でご飯を食べたりしていたので。
親同士が再婚しても、今までとあまり変わりない感じだった。
それで、新しい生活にもすぐに馴染めたのだが――。
今の発言が一番馴染めなかったな……と思う深月の前で、陽太はマジマジと清春を見、
「はとこか、なるほど、テイストが似ている」
と呟いていた。
いや、どんな感じに、と思ったとき、則雄が、
「おーい。
そろそろ練習するぞー」
とホールの扉を開けて言ってきた。
不穏な気配を感じて声をかけてくれたのかもしれないな、と思いながら、深月は、
「はーい」
と則雄に返事をし、ホールに戻るよう、二人をうながした。