クール王子ととろける溺甘♡同居



「皆さんおはようございます。2日目の今日はしおりにある通り、この施設の所有する山のゴミ拾いです」

ジャージに着替えて食堂で朝ごはんを食べ終わり、外の集合場所に向かうと、引率の先生がそう言った。

比較的真面目な生徒たちが集められたはずのこの宿泊研修でも、ゴミ拾いと聞くと、みんな若干の不満があるらしくて、正直みんな楽しそうには見えない。

昨日の夜も同室の子たちが『研修』って言葉を利用してるなんて言ってたっけ。

そう思う気持ちもわからなくもないけれど。

そういえば今日はまだ希夜くんの顔を見れていない。

昨日の今日で会うのは少し恥ずかしい気もするけれど、なんだかんだ希夜くんを見つけるとホッとする自分がいるから。

顔を上げて、チラッと横目で男の子の列を確認すると

─────バチッ

まるで希夜くんもこっちを見てたんじゃないかと思うぐらい、同時に視線がぶつかった。

びっくりして思わず目を見開くと、希夜くんの口がパクパクと動いた。

『お は よ』

その仕草を私に向けてしてくれたってだけで今日一日幸せだって思えちゃうから単純だ。

自然と溢れた笑顔で私も口パクで『おはよう』を返すと、希夜くんが優しく眉毛を下げて笑うので、好きが積もる。
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