焦がれる夜に、あなたのキスを。【完】番外編更新


「成宮さんと付き合ってる?!」

「琴美!声が大きい!」

お昼休み中、社員がたくさんいるこの場所でやめてください。

「とりあえず落ち着いて。椅子に座って」

「いやいや落ち着けるわけないでしょこれは!」

琴美は『まじか……』といつになく動揺している。

琴美には色々と相談にのってもらっていたし、やっぱり報告しておくべきだろうと今さっき伝えたけど。

まさかここまでの反応が返ってくるとは思ってなかった。

「今年一番の驚きだわ。あの超絶イケメンのバーテンダーと和花菜が、ねぇ」

「ものっすごい感慨深そうに言ってるけど。琴美の中ではそんなに有り得ないことかったの」

複雑な気持ちになってくるんだけど。

「だって普通なら付き合わなさそうな2人なんだもん。え、何が決め手でつき合ったの?プロセスもしっかり教えて」

結果と過程をセットで知りたがるところがさすがストラテジストというか。

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