焦がれる夜に、あなたのキスを。【完】番外編更新
「梅のお粥と、ちょっとしたおかずも作ってみました。重たくないので食べられると思いますよ」
ぼうっとしながらもいただきます、と手を合わせてレンゲでお粥を掬う。
味つけには気をつけたし、大丈夫なはず。
無駄に緊張しながら成宮さんの反応を待つ。
「和花菜、これ」
「はい!」
「……美味しい。まじで市販のレトルトじゃなくて手作り?」
「いちから作りましたよ疑いの眼差しを向けないでください」
意外だった、と関心したような声色で言う。私を何だと思ってるんですかあなたは。
ちゃんと作れるんですよ。