藍と未来の一つ屋根の下
「君が噂のミクちゃんかぁ」


自動販売機で買った紙パックのカフェオレを、優は未来に投げた。


「あ、ありがとう…」


ピンクのチークに染めた頬をあげて優は笑った。


「で、いきなり聞いちゃうけど。ミクちゃんは青山君とどういう関係なのかな?」


少し鼻にかかる高い声はが耳につく。


「それ、優さんに関係ありますか?」


未来が答えると、優は隣にいた足立と目を合わせた。


「なるほどねー」


優は三つ編みを指でくるっといじる。


「わかるわかる。顔に自信があると強気になるよね」


未来はムッとした。この人やな感じ。


「もういい?カナ待たせてるから」

「まあ待って待って」


優と足立が未来の前に立ちはだかった。

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