藍と未来の一つ屋根の下
「ね、こういうのドキドキしない?」


「なにしてんの?」


「人が来ちゃったらどうしよう?」


優は藍の膝に座ったまま首に手を回した。


「あたし、結構モテるんだよ。あたしと付き合いたいって男いっぱいいるんだよね」


「でしょうね」


「あは。本気で思ってないでしょ」


「いや、モテると思いますよ」


「でも尻尾振ってアピールしてくる男って興味ないんだよね。青山君みたいにぜーんぜんなびいてくれない男子の方が燃えちゃうな」


「彼女いるっていってますよね?」


「未来ちゃん♪可愛いよねー。
青山君てクールに見えて面食いなんだ」


「膝からおりてもらえます?」


優は藍の言葉を無視して藍の耳に唇を近づけた。


「ね、味見してみない?」


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