キミの運命の人は俺じゃない

佐久間ドクター

「昨日の結婚式どうでした?」
一緒に昼休憩に入った衛生士の恵ちゃんがうっとりした目で聞いてきた。

私より5つ下の23歳、ぱっちりした目の可愛い女の子だ。

「晒名先生のタキシード姿見たかったなぁ。あっ!!長田先生、写メ撮ってないんですか!?」

同じ大学を卒業した私たちは大学の系列病院に就職した。

二人のイケメンが外科に入局して看護師たちが色めきだったのは言うまでもない。

来るもの拒まずの佐久間ドクター、幼馴染みの彼女一筋の晒名ドクター。

彼らのイケメンスマイルには多くの女性職員がほぅっと溜め息をつき頬を染める。

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