拝啓 元カレ上司サマ

披露宴の衣装合わせのとある日。

麗香と宗也は二人連れだって、ホテルにやって来た。

正面玄関の車寄せに車を停めて、係の者にキーを渡す。

宗也の車は国産の高級車レク○ス。

恋人になってから、あちこち連れて行ってもらっているが、乗り心地は抜群だ。

ロビーに入ると担当の者が出迎えてくれて案内される。

V.I.P.専用エレベーターで向かった先は、田上と周防両家に用意されたスイートルームであった。

そこには、麗香の好みそうなドレスが数十着と打ち掛けなどの和装の数々と、宗也のためのものが数着。

結婚披露宴とは新婦である女性のためにあるとはよく言ったもので、麗香は目の色を変えて、ドレスを片っ端から試着する。

とても楽しそうだ。









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