拝啓 元カレ上司サマ

「麗香…ゴメンな、苦労掛けて。真面目な話しだけどさ…」

と宗也が起き上がってベッドの上に胡座をかく。

それに倣って麗香も身体を起こした。

「ハッキリ言って欲しい。主治医は何て言っていた?つまり、その…、俺はあとどれくらい生きられる?」

麗香の目をしっかり見据えて放たれた宗也の言葉に、麗香は思わず息を飲んだ。
















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