拝啓 元カレ上司サマ

贖罪


麗香から辛辣な言葉を浴びせられた煌太は、部屋の入り口を虚ろな目で見ているが、

「課長…どうして追わないんですか?」

「煌太追い掛けろ」

沙穂やかつての同僚達が叫ぶ中、煌太が頷く様子はない。

「ああなってしまっては、誰の言うことも聞かないんだ。もうアイツは、自分の意思を曲げるなんてことはしない。頑なだ」










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