拝啓 元カレ上司サマ

午前中に家事を済ませて昼寝をしていた煌太だったが、食料のストックが全くないことにはたと気が付いた。

せっかくだから、買い物ついでに食事でもしてこようと、部屋着から少しまともな服に着替えて、社有車のキーを手に取った。

──*──**──*──**──*──

マンションの駐車場に向かうと、隣に住むこのマンションのオーナーが喪服姿で、慌ただしく出掛けるところだった。

煌太は会釈だけして車へ乗り込む。

「どなたか亡くなったのかな…」


そして、近隣のショッピングモールへと車を走らせた。




< 351 / 496 >

この作品をシェア

pagetop