拝啓 元カレ上司サマ

「本当に申し訳ございません。煌太さんは最近、私の上司になられました。今日は、トラックの積み荷が私の方へ落ちて来た時に、私を庇ってくださったのです。こんな私のために…」

泣き崩れる麗香に、煌太の姉が歩み寄る。

「麗香ちゃん、怪我の方は軽かったのよ。頭は打っているようだけれど、目を覚ませば大丈夫ですって。だから、泣かないで」

その時、父親がハッとして、姉に尋ねた。

「まさか、煌太が転職したのは、彼女と寄りを戻すのが目的なのか?」

彼らは驚きのあまり、煌太の方を見る。


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