秘密にしないスキャンダル
「相変わらず陽菜さんと一緒で甘いもの好きよね、勇菜ちゃんは……って、あれ？堀原さん？」

いつも勇菜達が“三人”と言って来るときは陽菜か勇人がいるのだけれど、今回は堀原という初めての組み合わせだったので驚いたのであろう真未は何度か瞬きをしていた。

「堀原さんが私達、Shineの初マネージャーになってくれたんです。
お母さんが私達を心配して社長さんにお願いしてくれたらしいんですよー」

「陽菜さんが？」

真未はクールビューティと言われていて目鼻立ちがハッキリしている美人だけれど、黙って見つめていると眼光が鋭く感じられて怖がられることも多い。
そんな眼差しで見つめられた堀原はさりげなく視線を反らしたが、真未はそれを見逃さなかった。

「……良いお母さんね」

「はいっ！
あ、ところで私達のプロデューサーはいますか？」

堀原から視線を反らした真未はにっこり微笑むと勇菜も満面の笑みを浮かべて頷き、本来の目的であるプロデューサーの在否を確認すると、今買い出し中だけど時期に帰ってくるわよ。と言われた。
それから暫くして各々が注文した物がテーブルに並べられたときにカランカランと来客を告げるドアのベルが鳴った。
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