Love is GAME
「七恵さん?」

「分かるんでしょう?私の気持ち。」

さあ、このまま私を押し倒して。

すると彼は、私の肩を抱き寄せた。

「俺、そんな弱ってる七恵さん、抱けないよ。」

私は、彼の方を向いた。

「大事にしたいんだ。弱った隙になんて、二人の初めての夜に、相応しくない。」

その優しさに、胸がじーんときた。

何?彼にとって、SEXはそんなに大切なモノなの?

「ね。今度、ホテルでもとって、最高の夜にしようよ。」

そして彼は、私の額にキスをした。

「……うん。」

その時はなぜか、彼の言う事に素直になれた。
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