小さなプレゼント【超短編】
考えている中で

藍美の気持ちを絵本にしようと

決めたのだ。

泣きやんで戻ってきたお母さんに

藍美は真っ白な何も書いてない

絵本と色鉛筆を買ってきて

友達にあげるからと頼んだ。

それは小さな優しい嘘だ。

次の日、お母さんは

真っ白な絵本と色鉛筆を

買ってきてくれた。

藍美はその日から

お母さんにバレないように

夜、物語を書き始めた。

と言っても藍美はクローン病で

入院中なので

時にはお腹が痛くて苦しくて

くじけそうにもなったけど

お母さんを笑顔にしたい

一心で書き続けた。

そしてついに絵本を書き終えた。

お見舞いに来てくれたお母さんに

絵本を渡した。

びっくりしているお母さんに藍美は

藍美:「実はお母さんが1人で
自分を責めて泣いてる所見ちゃった。
お母さんは何も悪くないよ。
その絵本に答えが載ってるよ。」
と言った。

絵本のタイトルは

「ママ、大好きだよ。」

絵本の中身はこのような内容だ。
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