たとえ君が消えたとしても
「ねえ聞いた?聖羅の元姫の噂」



「聞いた聞いた。美香様をイジメてたって話でしょ?」



「あっ来たよ」



「よく学校来れるよねアイツ」



「神経疑うわー」



うるさい。



私・夏川彩(ナツカワアヤ)が通るたび、そんな声が飛ぶ。
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