*SOUZI*
「コホン」


土方が咳払いをして、光の顔を見る

「そういう顔しとけってことだ」

「へ?」



「総司もおめぇも、何隠してんだかしらねぇがな…
自分の気持ちだけは、見失うな
自分の心にだけは、嘘つくな
良いじゃねぇか、総司を好きで
結婚をしなくても幸せな奴は、たくさんいる
俺は、誰とも結婚しねぇつもりだ
だからって、恋をしないわけじゃねぇ
相手が他の人に夢中でも、好きな女を想い
モヤモヤすんのも幸せじゃねぇか
こんなにたくさんいる人の中で
たった一人そういう気持ちになる相手がいる!
それは、幸せだと思うぜ?」

「土方さんって… そんなこと考えてたんだ?」

「惚れたか?」

「え?」

「遠回しに口説いてんだよ!!」

「やめて!!」



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