綾の秘密の夏休み
「綾ちゃん、ごめんごめん」


恒夫は横谷を見ると「寄り道してないで帰りなさい」といなした。


「こいつだってサボりで寄り道じゃん」


横谷が言い返すと、恒夫は綾を車に促して「気にしないでいいよ」と言った。


「あいつね、悪ガキ。いわゆる不良みたいなもん。変なのに見つかっちゃったね。気にしないことだよ」


綾は恒夫にリョウのことも聞こうと思ったけど、そういえば下の名前しか知らないなと思って言葉をのんだ。
< 20 / 71 >

この作品をシェア

pagetop