綾の秘密の夏休み

俺が守るから

「あやー!!!!!!」


町中に響き渡るんじゃないかというボリュームでリョウが叫んだ。


綾も立ち上がる。


リョウの隣に立つと、大きく息を吸い込んだ。


「リョーーーウ!!!!!!」


お腹から声を出して綾が叫んだ。



「お母さんのばかー!!!!」



綾が続けて叫ぶと、リョウは大声で笑った。


綾も笑う。



「学校のみんなも大っ嫌いだー!!!!」


「綾をいじめるやつは俺が許さねえー!!!」



リョウがそう叫んだから、綾は思わず顔を赤くした。
< 62 / 71 >

この作品をシェア

pagetop