最初で最後の愛の名前は
「陽太…貴様…なぜまた英語が96なんだ…」
「そういう桜はまた58だね」
「うるさーい!私は愛国心溢れてるから異国語は苦手なの!」
「それじゃまるで俺に愛国心がないみたいじゃんか」
「そんなこと言ってないじゃーん!」
そう言いながら後ろの席で笑う桜。桜は俺の初恋の人だ。
俺は軽音楽部のドラム兼キーボードで、桜はギター兼ボーカル。一年生の時に桜に惚れた俺は、クラスもパートも違うため、まだそこまで話すことも出来なかった。二年生になってから同じクラスの前後の席になってからよく話すようになり、今では弁当も一緒に食べる仲だ。
「よし、分かった。期末は陽太に教えて貰って異国愛も深める事にするよ」
「嘘やん」
「私、嘘ついたことないよ!」
「それが嘘やん!」
「バレたかー」
こんな他愛のない話でも、毎日がとても楽しく、失恋をして傷つくならこの関係でもいいかなと思い始めていた。
俺も桜も、基本的に誰とでも仲良くするタイプの人間だから、友人関係が広い。桜も俺以外に好きな人がいるだろう…と。
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