君との夏が、かさなる時。
《沖橋 爛さまへ》

突然手紙が届いて驚きましたよね。ごめんなさい。
こちらはとても急ぐ必要があったのでこんな形になってしまいました。

そしてまた、俺はあなたを驚かせなければなりません。
この手紙は爛さんから見た未来から届いた手紙です。
もちろん、最初っから信じてもらえるなんて思っていません。

でもこれから話すことはとても重大なことです。
だからどうか信じてください。

サイエンスベジというのをを知っていますか?
科学的に作られた野菜のことです。
爛さんの時代だともうすぐその工場が建てられます。
とても大規模な工場です。

そして、そこで大事故が起こります。
信じられないとは思いますが、本当です。

被害はとても大きく、僕の時代でもまだ復興の目処がたっておらず、工場があった場所はいまだに立ち入り禁止の状態です。

ある日俺たちは遊んでいる最中に立ち入り禁止区域の近くまで来てしまいました。
そして興味本意で幼馴染みがそこに入ってしまいました。

俺は止めることができませんでした。

事故の影響で汚染された空気や土地のせいでそいつは重い病気にかかりました。
そのせいで俺の幼馴染みは8年もの間、植物状態になっています。

だから俺はその幼馴染みを救うべく、爛さんに手紙を書きました。

どうか幼馴染みを救う手助けをしてください。
お願いします。
< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop