偽装結婚ならお断りです!? ~お見合い相手はイジワル社長~

「別に非常識なんて思っていない、逆だ。どんなときでも仕事のことを一番に考えているなんて、いい心がけじゃないかと感心してるんだ」

「は、はあ……」

 呆れてるんじゃないの? これってもしや褒め言葉?

 逢坂社長の意外すぎる反応に、呆然としてしまう。

 だったらさっきのあの眼差しは、一体なんだったの? 紛らわしいったらありゃしない。厄介なことするのは、やめてください!

 心の中でそう訴えていると、逢坂社長は頬杖をつき艶っぽい目を私に向ける。

「なあ高坂。このまま結婚を前提に、俺と付き合ってみないか?」

「はあ、いいですね。結婚を前提に付き合って……って、うえぇぇぇぇっ!? きゅ、急に、何変なこと言い出すんですかっ!?」

 ボーッとしてたから一瞬鵜呑みにして、オッケー出しちゃうところだったじゃない。私の聞き間違いじゃなければ、逢坂社長は今『俺と付き合ってみないか?』と言ったはず。今日の一連の流れで、どうして急に付き合うとかになっちゃうわけ?



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