仮眠室で愛を叫べば
「悪いな。こさせちゃって。」

「いいえ、放射線科には来る機会がないので安心しました」

駐車場に向かいながら先程の不貞腐れた先生を思い出してくすりと笑った。

「 先生、放射線科で人気ないから安心しました。眼鏡…はずしてるから心配だったんです」

「…俺は一日面白くなかった……。
恵が人気がありすぎて面白くない…取り返しがつかないのは俺のほうだ、、、」

ため息をついた先生の指がまた私の唇をなぞる。


「いい?」

熱く潤んだ先生の目にとらえられる。

「聞かないでください。
甘やかしてくれるんでしょ?先生」

「先生じゃない、圭吾だ」

駐車場の暗がりで先生は私に優しく唇を重ねた。

ぎゅっと抱き締めるともう一度長いキスを落として

「腹へったな。メシ行こう」

と私を解放した。

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