きらきらと準備室
「…学校なのに、大胆ですよ」
「……俺は話すと愛想がなくなるからな。こっちの方が伝わるかと思った」
「…っ」
嫌なわけじゃない。むしろ嬉しいんだけど、あまりにも急だから、顔が真っ赤になってしまっている気がする。
「…っ、伝わりました」
だからそろそろ、離してくれませんか。
そう思って先生の腕から逃げようとするけれど、先生は離してくれない。
「逃げるな」
「だ、だって」
「……可愛い」
「!?」
…もういいです。
その眼差しだけで、先生の気持ちをたくさん感じられるから。
「…すきです」
私の気持ちに、応えてくれますか。
「……お前が卒業したら返事するから、」
先生は一気に顔を近づけてきた。今にも触れそうな距離。
「留年とかするなよ」
……はい、もちろんです。
fin.