迷惑なんて思ってないよ

良いの?

友達は話をして、気が合えば勝手になっている物だって言うのは分かった。友達になれるかどうかは関わってみなきゃ分からないって事も。でも、私に出来るのかな。相手の話を聞き流して適当に相槌を打っているだけの私に、明るくいる事だけに気が行って空気を読めない私に友達なんて。
ハルくんと会った帰り道で俯きながら歩いていた。空気が読めているようで読めていない私を皆おかしい奴だと笑っている。

「あれ?もしかして金本(かなもと)さん?」

「えっ?あっ、槙(まき)さん!」

「ヒナで良いよ。金本さんがサボりなんて珍しいじゃん」
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