迷惑なんて思ってないよ
凛太郎くんの顔が赤くなるに吊られて私の体も暑くなっていくのが分かった。きっと私の顔も赤くなっているんだ。きっと凛太郎くんと同じように耳の先まで真っ赤に。

「ごっ!ごめんっ!今の忘れてっ!迷惑だったよねっ!柏崎さんには恋人がいるのにっ!」 

「ちょっ、ちょっと待ってくださいっ!見たかった相手がいるのは凛太郎くんなんじゃ・・・?それに私・・・、恋人はいませんよ・・・?」

「へっ?何で俺が・・・?恋人がいないって・・・、じゃああの時の男は・・・?」

何か食い違っている。二人ともそう思ったのか、お互いがお互いを正し始めた。まずは私から。
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