天然お嬢様の恋はどこまでもマイペース
「で、何があったの?」
由梨がまっすぐに私を見ている。
「うん、それが・・・」
私は今日あったことを打ち明けた。
元々、由梨は一颯さんとのことを知っている。
もちろん、再会したことや泰介との因縁については話してないけれど。
それでも、神谷のおじさまに勧められお見合いをしたことも、泰介と付き合っていることも知っている。
「ふーん、そんな偶然があるのね」
おやつに焼いたと言うクッキーをつまみながら、由梨はあまり驚く様子も見せない。
「泰介とはもう終わりかもしれない」
投げやりに言いながら、「そんなことないよ」って、言葉を期待した。
「あなたがそう思うなら仕方がないじゃない」
「えっ」
「終わらせたくないなら自分から向かっていきなさいよ」
何をしているのよと渇を入れられる。
結婚し母になったからだろうか、由梨がドンドン強くなっている気がする。
元々裏表のないあっさりした性格ではあったけれど、今の由梨には貫録すら感じてしまう。
「とにかく、会って話なさい。そうしないと始まらないでしょう」
それは正論。
でも、それができないから逃げ出してしまったわけで・・・
ほんと、この性格が恨めしい。
由梨がまっすぐに私を見ている。
「うん、それが・・・」
私は今日あったことを打ち明けた。
元々、由梨は一颯さんとのことを知っている。
もちろん、再会したことや泰介との因縁については話してないけれど。
それでも、神谷のおじさまに勧められお見合いをしたことも、泰介と付き合っていることも知っている。
「ふーん、そんな偶然があるのね」
おやつに焼いたと言うクッキーをつまみながら、由梨はあまり驚く様子も見せない。
「泰介とはもう終わりかもしれない」
投げやりに言いながら、「そんなことないよ」って、言葉を期待した。
「あなたがそう思うなら仕方がないじゃない」
「えっ」
「終わらせたくないなら自分から向かっていきなさいよ」
何をしているのよと渇を入れられる。
結婚し母になったからだろうか、由梨がドンドン強くなっている気がする。
元々裏表のないあっさりした性格ではあったけれど、今の由梨には貫録すら感じてしまう。
「とにかく、会って話なさい。そうしないと始まらないでしょう」
それは正論。
でも、それができないから逃げ出してしまったわけで・・・
ほんと、この性格が恨めしい。