アンバランスな想い
沈黙が続いた

マンションの地下駐車場に車を止めると
瑛ちゃんは車のキーを抜いた

「私、光ちゃんが好きだよ
そう簡単に忘れるなんてできないよ

だけど
瑛ちゃんも好きだよ

それが恋愛かって聞かれると
答えられない

でも
瑛ちゃんからメールが
来ないと
苦しくて
悲しかった

毎日、毎日
メールが来ないかって
携帯ばかりが気になって

光ちゃんに
会えなくても
つらくなんかないけど

瑛ちゃんと話せないのは
つらかったよ」

「スミレの恋の定義って何?」

「え?」

「俺には
光汰より
俺の方が好きだって言ってるように
聞こえるけど

スミレの中だと
俺より
光汰のほうが好きなんだろう?」

「恋の定義?
考えたことがないけど…

体の関係をもってもいいか
どうかってこと?」

「光汰は良くて
俺はダメ?」

瑛ちゃんの顔が近くなった

運転席にいる
瑛ちゃんの上半身が動いて
助手席に乗り出してきた

キス…される?

瑛ちゃんに

嫌じゃないかも

私、瑛ちゃんに
触れられたい
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