ヴァンパイア†KISS
グンっと伸び上がる肢体が瞳に飛び込んでくると、
わたしはその全てに釘付けになった。
軽やかで切れのいいターンが差し込む月明かりに反射する。
デュオは、その美しい黒髪を乱しながら、
情熱的な微笑みを浮かべると、
全ての愛をもぎとるように、ステップを踏んだ。
そして、
彼は片手で女性を抱くしぐさをし、
月を仰がせるように、彼女の体を反らせた。
ほんとうにそこに女性がいるかのように、
デュオは官能的に腕の中を見つめると、最後に、
ダンっと軽やかな靴音を鳴らしながら、月を見上げて微笑んだ。
…………トクン……!
胸がきゅんと高鳴った。
たった一人の、タンゴ。
デュオのタンゴはヴァンパイアの愛と官能、そして、
哀愁を表現するようで。
キィ…とドアが開くのにも気付かず、わたしは夢中で月を見上げて立ち尽くす彼を見つめていた。
「カレン……」
こちらを振り向いたデュオは、月明かりに反射して、
………とても、ミステリアスだった。
わたしはその全てに釘付けになった。
軽やかで切れのいいターンが差し込む月明かりに反射する。
デュオは、その美しい黒髪を乱しながら、
情熱的な微笑みを浮かべると、
全ての愛をもぎとるように、ステップを踏んだ。
そして、
彼は片手で女性を抱くしぐさをし、
月を仰がせるように、彼女の体を反らせた。
ほんとうにそこに女性がいるかのように、
デュオは官能的に腕の中を見つめると、最後に、
ダンっと軽やかな靴音を鳴らしながら、月を見上げて微笑んだ。
…………トクン……!
胸がきゅんと高鳴った。
たった一人の、タンゴ。
デュオのタンゴはヴァンパイアの愛と官能、そして、
哀愁を表現するようで。
キィ…とドアが開くのにも気付かず、わたしは夢中で月を見上げて立ち尽くす彼を見つめていた。
「カレン……」
こちらを振り向いたデュオは、月明かりに反射して、
………とても、ミステリアスだった。