ヴァンパイア†KISS

会いたかった

ブルースの舌が入ろうとするのを必死で抵抗する。

でも、また。

アレックの時のようなキーンとした頭痛が頭の奥に走ると、

わたしは痛みで意識を失いそうに気が遠くなった。



もう、だめだ………。



その時。



ブルースが突然わたしから唇を離すと、激しい痛みをこらえるかのように、両腕で頭を押さえて座り込んだ。

な……に?

どうしたの!?

「ぐっ………!」

身悶えるブルースの唇から。

白く野獣のように光る牙が見えた。


「!?」



……………ヴァンパイア!!!


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