運命の恋～もしもあの時・・～

夏川くんは何やら考え込んでいる…

「あの、僕明後日海外に発つんですけどその前に２人で会えませんか？お話があります。」

「う、うん。わかった。明日とか？」

「今夜は難しいですか？早めに話がしたいです。」

何だろう？
もう田邉さんに会うなってことかな？

「う～ん、難しいかも…娘がいるから…とりあえずメールするね。」

気づいたら向かいの席の横に田邉さんが立っていた。
びっくりした…聞かれてないよね？

「おかえりなさい。コーヒー、砂糖1本とミルク2個入れておきましたよ。」

夏川くん、自分のじゃなく田邉さんのコーヒーに入れてたんだ！
それこそ夏川くんは田邉さんのこと何でも知ってるんだよね。
家にいったときも何でもわかってたし…
やっぱり私って夏川くんにとっては嫌な存在だろうな…明るくて気さくだからつい仲良くなった気でいた…
話したいことって何だろう？

30分ほどカフェで楽しく話をしていたけど夏川くんに稗田さんから電話があり、慌てて２人とも戻って行った。
「そんなに気にくわないのかよっ！」って田邉さんぼやいてた。
せっかく夏川くんの努力のおかげで機嫌良くなってたのに…