目覚めたら契約花嫁
こっそりとダヴィに聞いてみた所、ミシェル・エバンズとはシャノワールでは有名な実業家らしい。

レアード家はエバンズ家と切っても切れない仲らしく、若輩者のロイは頭が上がらないらしい。

ミシェルの夫がエバンズ家当主らしく、財力、地位共に凄い人だと言う。


「リン、ロイとはどうなの?」

「変わらずです。私が働くのを不満そうにしてます。」

「ふふっ、囲いたいのね。」


驚きにミシェルを見た。

私の顔を見て、吹き出すミシェルに揶揄ってるんだと分かった。


「揶揄わないでください。」

「ふふっ、まだまだ子供ね。」

「もう大人です。CEO、会議の前に資料に目を通してください。宜しくお願いします。」


話題を切り替えた。

もう大人です!

心の中で叫んだ。
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