目覚めたら契約花嫁
一通りは完成した。

ふと時計を見れば、結構な時間が経っていた。


「リン様、これは何ですか?」

「サツマイモから作ったお菓子で『スウィートポテト』と言います。」


興味津々なシェフに説明した。

作り方は簡単なんだけど、手間が結構かかるので作るのに時間が掛かる。


「これは皆で食べてね。」

「えっ、宜しいのですか?」

「もちろんよ。いつもお世話になってるから。」


一応、人数分は作れている筈だ。

残りはロイ、ダヴィ、それにミシェルにも食べて貰おうと作ったのだ。

皿に並べたスウィートポテトを持ち、ロイの書斎を訪れた。

ノックをすれば、部屋にロイはいた。


「ロイ、今、大丈夫?お菓子を作ったから一緒にどうかな?」


大きな机に向かって仕事をしていたようだが、ソファへと移動してくれた。
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