目覚めたら契約花嫁
ミシェルとロイの後押しを受けて、新商品として開発に携わってきた。

と言っても、開発部には専門の職人がいる。

私は自分なりのスウィートポテトの材料と作り方を資料にして渡しただけ。

形や最終的な仕上げは本職の彼等に任せてある。

いざ、出来上がったスウィートポテトは本当に美味しかった。

さすがプロだなぁと実感した。


「パッケージは黒猫をモチーフにして作ります。」


ミシェルの言葉に他所に行っていた意識を戻す。


「イメージガールは………リン、貴女にお願いするわ。」

「CEO?」

「イメージにピッタリなの。リン、お願いできるかしら?」


ミシェルの言葉が唐突過ぎて返事ができない。


「リン、ロイ・レアードにも了承を得てくれるかしら?彼は婚約者ですからね。」


ロイは何て言うだろうか?
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