目覚めたら契約花嫁
沈黙が部屋に訪れる。

私は意を決して口を開いた。


「ここはシャノワールっていう国なの?」

「ああ、そうだ。日本という国は見つからなかった。どういう事だ?」

「私にも分かりません。何故、私がこの国にいるのかも。今、ここにいるのかも。」

「………。」

「私は何故シャノワールに?全然頭が追いついていかない。」


俯いて唇を噛み締めた。

本当に謎だ。


「君が私の家の前で倒れていた理由も?」

「はい。」

「雨の中、倒れていたんだ。どこからか逃げてきたのか?」

「逃げて?」

「そうだ。誰かに追われているのか?」

「いえ、違います。」


それは断言できる。

逃げても、追われてもいない。

私は……‥。
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