クールな君と秘密の恋を。
と、まぁ過去の恋愛を思い出しながら少し苦い思い出だなぁとしみじみしているうちに次の撮影現場に着いた。
「なぁ。」
彼に話しかけられた。
「どうしました?」
「疲れてねーか。最近。」
「そんなことないですよ。」
ま、忙しいですがね。
余計な心配はかけたくない。
彼の方が忙しいのだから。
「風邪引くなよ。」
そういうところが、好きなのだ。
いつも不意を突かれる。
またしてもキュンとしてしまった。
この不器用な優しさが1番好き。
昔からよく理人には意地悪されることが多かったけど、たまに優しくしてくれる事があった。
ずっと意地悪でいいのにたまに優しくするから余計に好きになってしまう。
やめてほしい。この胸キュン製造機め。