恋するリゾート


   つぐみが 今まで どんなつもりで 

 
   そんな事を 言っているのか

   知りたくて

   その気もないのに 

   いつものようにおやじたちが

   飲んで 嬉しそうに

   つぐみと俺の話をしているときに


   「婚約なんて 

    子供の戯言の約束だし・・・・

    自分たちだって逃げたくせに・・・」

    
   ・・・・いつものように 

    親父たちに 言っていた・・・・・・・

    でもいつもなら  そのまま流されていたのに

    ・・・・あの日は 突然 


   「 信君 すまないな  

     自分たちだって 

     決められた結婚が 嫌で逃げたのに・・・・

     自分たちの子供に 強要するなんて 

     身勝手すぎるな・・・・・

     保 この話は 

     なかったことのしよう!!!!」

     おじさんは 何時になく 真剣な表情で

     言った俺も おどろいた

 
    「何言っているんだ !!!  

     これは 強要じゃないだろう!!!
       
     自分たちが言い出したんだから」

     おやじが言っても


    「 でも 確かに 信君の言うように 

      まだまだ 子供だっんだし

      桃子 あの時の指輪を・・・・」

    指輪を置くと 驚くつぐみを 

    引きずるように おじさん達は 

    帰っていった・・・


    吐き出した タバコの煙を見ながら 

    考えていた・・

    どうして あの日 おじさんは 

    指輪を持っていたんだろう・・・・・

    もう あの時には

    会社が 立ちいかなくて

    身の回りの整理をしていたのか



    早川リゾートに
  
    迷惑が掛からないように

    考えていたのかもしれない

    そんなことを考えていた
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