トモダチ地獄~狂気の仲良しごっこ~

2階の自室に入り、ベッドにダイブする。

スマホにはエレナと彩乃からあたしを心配するメッセージが数件届いていた。

重たい体に鞭打ってあたしは二人にメッセージを返した。

【さっきはごめんね。ボランティアの施設で薫子が待ってたの】

そう返すと、彩乃から電話がかかってきた。

彩乃とエレナとあたしの3人で通話ができるグループ通話だ。

電話に出ると、彩乃の心配そうな声が耳に届いた。

『梨沙、大丈夫?薫子が来たってどういうこと?』

『あたしのあとをついてきたみたい』

『それ、マジで?ちょっとあの子ヤバくない……?』

エレナが引きつった声をあげる。

『スマホの画面覗き込まれちゃって彩乃とエレナと会うってことがバレちゃったの。それでついてこようとしててさ』

『画面覗き込むとかありえないよ……』

『うん。さっきも家までついてきたの……』

今思えば、薫子はどうしてうちの家までついてきたんだろう。

場所の確認……?

ああ、いやだ。そんなこと考えたくもない。

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