【完】俺の隣にいてほしい。
「じゃあ、お茶でもするか」


「うん」


俺が提案したら、心音は笑顔で頷いてくれた。


そのまま二人で駅に向かい、最近できたばかりのオシャレなカフェに入る。流行りのタピオカドリンクが何種類も飲める店だ。


こんな場所、男同士じゃめったに来ないけど、心音が最近タピオカにハマってるなんていう話をこの前聞いたから、一回一緒に来てみたいと思ってた。


レジ前でドリンクを注文し、空いていた奥のカウンター席に二人で隣り合わせに座る。


心音はイチゴミルクのタピオカドリンクを、俺は定番のタピオカミルクティーをそれぞれ頼んだ。


「わぁ、甘くておいしい」


イチゴミルクを一口飲んだ心音が、ぱぁっと目を輝かせながら呟く。


いつもそうだけど、心音はリアクションがいちいちわかりやすくて、表情がコロコロ変わるから、そこがまた可愛い。



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