先生、私のこと好きでしょ?
俺は先生を人睨み。
天敵は肉を頬張りみんなの輪の中で笑ってる。



ねえ、先生。






俺、ゆあを渡さないーーーー。





渡さないから。









自分が不意に見てると、視線を感じた。





あ、龍さん。

なんだろうーー何か言いたげだ。

だけど、知らない振りをしたーーハズだった。







「あのさ、あんまり好きになりすぎんなよ」





えっーーーー。




意味が分からない。
好きになりすぎんな?

なんで?




「傷つくから。
相手を好きになりすぎて、傷ついた時ーー壊れるから。

あんまり好きになりすぎは、禁物。

程よい愛情が1番だ。
見守るのも"愛"だから」



む、難しい。

龍さんはやっぱり大人だ。

高校生の俺には、愛とはーーなんてまだ分からない。

経験だって少ない。
つか、無いに等しい。

だってゆあが初恋だからーーーー。



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