先生、私のこと好きでしょ?
3、君に溺愛

意地悪だけど、甘い。

「ーーーー先生。」

返事なし。

「先生ってば!」


なんで反応無いの?
ニヤニヤ笑ってる。

「俺は今先生じゃない。
保健室の先生は、終わりだ。
つまり、下の名前で呼べよっ」


本当、意地悪な先生。


私をからかって、ばかり。

「意地悪過ぎです。
嫌いになりますよ?」

私だって負けないーーーー。


キッ、と睨み返すと、ニヤリ、と笑う。







「お前がいくら嫌って言っても、離してやらねーよ?
あの日から、お前に夢中だからなっ」


ーーーーずるい。


そんな、言い方。


私は食べ終わった食器を、キッチンにもって行き、洗い物を始めた。

その合間、先生がずっと見てる。

「なんですか?」


気になる。
あんまり見られていると。

「ーーーーなんか、新鮮。
結婚したら、こうなるんかな?
悪くないなっ」


結婚!?


驚いた顔の、私に先生はまたニヤリ、と笑った。







「お前は、一生俺から離れられねーよ?」





きっと、もう逃げられない。

先生の手の中だ。


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