先生、私のこと好きでしょ?

初めての買い物デート

ーーーーーーーーーーーー
休日なのに制服でいる私は物凄く目立つんだろう。
周りが見ている。

それにーーーーーー繋がれた手は恋人繋ぎ。

隣には、上機嫌な蓮さん。



休日は、分かっていたけど賑やかだ。

手を離したら確実に迷子になる。

「さあ、どんな服が似合うかな?
やっぱり、ミニか。
いやいや、ワンピースも良きだなっ」


ふむふむ、と何やら考えている蓮さんの歩幅は大きくて、追いつくのに精一杯。




は、早いよーー。



「蓮さんっ、追いつけないよ!」



必死な私は、呼吸が整わない。

歩幅が、まず違う。
私と蓮さんの身長差はきっとーー20センチは違うであろう。


「あー悪い。
大丈夫か?ゆっくりな」


気づいてくれて、私の速度に合わせて歩いてくれる優しさは、とびきり甘い。




「好きっ」


蓮さんが心から好き。











「わぁ、可愛いお店がたくさん!!」



ショッピングモールが立ち並ぶソコに着いた。





賑わいはやはり休日で、家族や、カップルが多い。


彼氏と来る初めての買い物だ。



そう、隣の彼はーー彼なんだよね。
熱くなる頬は、蓮さんを好きと言っている。





< 94 / 219 >

この作品をシェア

pagetop