Love EaterⅡ


目の前では、ただでさえ大きな双眸を更に大きく見開いて唖然としている六花がいて。

通常の水色に戻っているそれにも突っ込みたいと思いつつも、今はそれ以上にヤバい問題にぶち当たってしまっているのだ。

その問題を再確認する様に、恐る恐る自分の身体へと視線を走らせてみれば予想通りに毛むくじゃらの狼仕様。

ああ、やってしまった。

こうなる事なんて予想もできた筈であったのに…。

どうして、予想出来ずに暴走したよ俺!!

なんて後悔したところで後の祭り。

そんな後悔にグルグル悶々としているのもまた束の間、

「っ……えっと……リッカ……だよね?」

『っ……』

「で……ソルト……だよ…ね?」

それまで衝撃の展開にフリーズしていた六花から改めてそんな核心を突かれてしまえばだ…。

「……ワォン、」
『……そうだよ』

と、素直に認めた反応をせざるを得ないだろう。




とうとうバレたこの事情。

さてさて、二人の関係にどう影響いたしますやら…。




< 113 / 230 >

この作品をシェア

pagetop