虹色シンデレラ
「大丈夫だとは思うが、虹子には気をつけてくれよ」

「はい」

心得ておりますと頭を下げる菅原。

よくできた側近だ。


問題は、虹子の方。

天真爛漫と言えば聞こえがいいが、

くだらないおやじギャグも豪快に笑ってみせるし、

美味い物を見つければ、口いっぱいにほおばって食べるし、

どんな偉い政治家にも気安く話しかける。

怖い物知らずというか、行動が子供っぽくて後先を考えていない。


「はあー」

溜息が出てしまった。


本当に、この先が思いやられる。
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